展示と展示の隙間の1日。
早起きして国立の実家に、粗大ゴミを出しにいく。
老人二人暮らしで困ることは、重くて大きいもののゴミ出しだ。
夕方に来るヘルパーさんにも、毎朝来る看護婦さん(家事は頼んではいけない)にも頼めない仕事なので。
すっきりしたあとは、父が見たいという新宿ニコンサロンの安世鴻写真展に、国立から中央線に乗って出かける。
病院の付き添い以外に二人で出かけるのは何年ぶりだろう。
ゆっくりゆっくり杖をつきながら歩く80才になる父と、今日は大人になってから初めて手をつないで歩く。
狭い会場の入り口では、持ち物検査と金属探知機を使ったボディチェックがあり三人の警備員がしっかり配置されて異様な雰囲気。
もと従軍慰安婦で今はしわの刻まれたお婆さんたちの写真を、ゆっくりゆっくり見ました。
何歩か歩いては立ち止まり、またゆっくりゆっくり歩いて、どうにかご飯を食べ、どうにか喫茶店に入り、二人でまた新宿から中央線に乗り、吉祥寺で別れる。
次は毎年の夏の定番、トムズボックスの荒井良二さんの展示。
トムズの壁に並ぶ荒井さんの絵は、自分の中で、絵本に関するはじまりはじまり、原点のところ。
荒井さん、どんどん力強く進んでるなあ。すばらしい!
吉祥寺のこの場所にトムズボックスが長い間あり続けてくれて、同じお姉さんがいつもの机の前でお店番をしていること。これもまた素晴らしいこと。
あー、ほっとする。いつもありがとう。
そして次に、藤川孝之さんの展示を初めて入るベースカフェに。
かっこいいところです。
藤川さんの絵にぴったりだ。
竹内紙器製作所の新作の箱、かわいいかわいいファミリーボックスもみられて嬉しい。
そしてそして吉祥寺から東西線、半蔵門線を乗り継いで、日本橋劇場へ。
今日は楽しみにしていた空気公団のライブイベント『夜はそのまなざしの先に流れる』です。
空気公団、奥田健介さん、山口ともさん、そしてパフォーマンスのバストリオ、みんなみんな、ありがとう。
11月発売の作品が楽しみです。
ああ、嬉しい。
明日からまた頑張ろう。